それはまるで儚い夢のように

拗らせヅカヲタの戯言

『BLOOD BROTHERS』

三月上旬のことになるのですが観に行ってきました。大阪の松竹座で上演されていた『ブラッドブラザーズ』。
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ジャニーズWEST桐山照史くんと神山智洋くん(以下、照史くん、神ちゃんと呼びます)が主演のこの舞台。私がジャニーズWESTにハマっているというのは以前Twitterで少しつぶやいたと思うのですが、その話をした友人(ヅカヲタ)がこの舞台に誘ってくれました。本格的にジャニーズWESTに堕ちたのはその友人のお陰です、ハイ(⌒▽⌒)(この舞台を見る数日前に借りたDVDが一番の原因)

悲しい結末を迎えるけど、明るくて楽しい気持ちになれるシーンも多々あり、観終わったあとに心の中にあたたかいものが残る、そんな作品。あと、愛が溢れるカンパニーだなというのをひしひしと感じられたのが印象的だった。主演の二人の演技力と歌唱力にもただただ圧倒されて…。素敵な舞台でした。

ミッキー役の照史くん。7歳のミッキーは本当に可愛くて!!照史くんがミッキーなのか、ミッキーが照史くんなのか。そう感じるほど照史くんのミッキーは生き生きとしていてとても鮮やかだった。一転して二幕、鬱になってしまったミッキーの迫力が本当に凄くてゾクッとした…。役者としての照史くんの真髄を見たなって感じ。二幕の照史くんは本当にカッコよくて好きになってしまいそうだったよね(って言ってる時点で既に堕ちてる)。あと、対リンダのときの演技がすごく好きだった、素直になれなくて素っ気なくしてしまうの凄く可愛かった!

エディ役の神ちゃん。ピュアで素直で、ミッキーの行動、言動全てに感動して目をキラキラさせる7歳のエディは本当に可愛すぎて客席で倒れるかと思ったよね。コロコロ表情が変わるのも可愛くて(顔芸すごいwwって思ったのは内緒で)、天使でしか無かった。かみちゃん。(呼びたいだけ)二幕の神ちゃんは、台詞にもあったとおり中身は子供のまま大人になってしまったのがエディというのを凄く的確に表現していた。あとリンダの頬にキスする神ちゃんが!!カッコよすぎて!!2センチほどお尻浮いたよね!!急に大人になるのやめてカッコよくてつらいから!!


全く正反対の二人だけど、私はどちらの気持ちもよく分かるし感情移入出来た。どちらの生き方が正解なのかっていう問題じゃなくて、二人とも人間誰もが持っている心の闇だったり葛藤だったりを抱いていて。二人ともすごく人間らしくて、そこに私は惹かれたしこの作品が国や時代を越えて多くの人の心に訴えかけ感動を与えている理由のひとつなのかなと思った。

すごく印象的な台詞として、二幕ラストにミッキーが母親に向かって言う「どうして俺を売らなかったんだ!!」っていうのがあるんだけど(台詞曖昧ですごめんなさい)、もし逆だったとしても二人は同じ運命を辿っていたのだろうなと思う。同じ日に産まれ、同じ日に死んでいった二人。つらくて悲しい結末だけど、二人にとっては幸せだったんだろうなぁって。すごく美しい絆の物語だったな。


…この作品を語ろうとするとどうしてもポエムっぽくなってしまう(笑)正直観終わったあとは重すぎて友人と二人で暗〜い気持ちだったんだけど、少し時間をあけて思い出すとあたたかい気持ちになれたんですよね。本当に観に行けて良かった。

素敵な舞台をありがとうございました!