それはまるで儚い夢のように

拗らせヅカヲタの戯言

星組『阿弖流為』②(母礼についてひたすら語る回)

はい、というわけで阿弖流為感想第2弾、前回はちょっと真面目な感じで語っていたのですが今回はかなりハイテンション気味にお届けしたいと思います!予告しておりました母礼についてひたすら語るだけのブログ、スタートです。

 

*母礼/綾凰華

原作を読んでいちばん好きだった登場人物、母礼。私は基本的に頭の良いキャラを好きになる傾向がありまして、もう軍師なんて大好物なわけですよ。だから母礼とか好きになるしかなかった。だって原作に「途方もなく頭の働くお人」とか「涼しげな目が与える落ち着き」とかいう描写があるんですよ…最高かな…??

 

そして配役、あやなさんって。もうそんなの最高に決まってるじゃん…!!!絶対かっこいいじゃん?!!!最初配役が出た時は原作を読んでいなかったのですが「母礼は2番手にもなれるくらいのかなり大きな役」と聞いていて、あやなさんの大抜擢がすごく嬉しかった。そしてその後原作を読み進めていくうちに「母礼はあやなさんだわ…ピッタリすぎるわ……えっ私死ぬのかな(←重)」って観る前からだいぶ楽しみにしておりました。

そしてその美しきビジュアル(断定)を拝もうと意気揚々と初日にパンフレットを購入し、愕然とする私。

 

えっ、あやなさん母礼の扮装スチールが無い、、、だと、、、?

 

宝塚歌劇団スターシステムを恨んだ。本当に恨んだ。結構なダメージを受けて友人にも即LINEしたしtwitterにも呟いたしわりと泣きそうだった、が、多分これは劇団が出し惜しみしているだけだ、あやなさんの母礼がかっこよすぎるからだとポジティブ変換して(ヲタク脳)、あやなさんのビジュアルを生で観れるのを楽しみに初日に挑みました。

 

言うまでもなく最高でした……

 

まぁ皆さんあやなさん母礼のビジュアルが最高だってことは写真やらスカステやらを見て分かっていると思うし、毎回私の周りの席の方々が母礼の登場シーンでオペラ上げていたことが全てを物語っていると思う(^∇^)私も初日に存分語ったので多くは語りませんが、もう本当に最高に格好良かったですんですよ……神だった……。

 

格好良さ以上に素晴らしいのが、もうあやなさん、母礼そのものなんですよ。

あやなさんの母礼は彼女自身の品の良さが相まってとても佇まいが美しいし、何も言葉を発さずに静かに佇んでいてもとても存在感がある。母礼って多分蝦夷たちにとってそういう人物だったのだろうなと思う。先頭に立って蝦夷たちを引っ張って行くのが阿弖流為ならば、母礼はその策によって皆を後ろで支えて安心させるというか。縁の下の力持ちではないけれど、母礼は蝦夷たちが「母礼の策がある限り俺たちは大丈夫、勝ち続けることが出来る」と思えるくらい安心する存在だったと思うし、本当に大きな存在だったと思うんですね。もちろん策だけではなく、その器の大きさや包容力や人柄も含めて。原作でも「俺は蝦夷全員を子と思っている」というような母礼の台詞があったのですが、まさに母礼は蝦夷全員の親のような存在だったのだと。そして、あやなさんの母礼は確かにそういう人物として舞台に存在していたんです。琴ちゃんより下級生なのにきちんと年上に見えたし、とても包容力があった。いつも冷静に周囲を俯瞰していて、穏やかで、先を見据えている母礼。でもそれだけじゃなくて、あやなさんの母礼はとても熱い心を持っているのだなと思わされた。

 

そのことを特に感じたのは田村麻呂との戦いの場面の前、胆沢の里での長たちの会合の場面。

全員で歌っている時に母礼が1人後ろを向いて皆から離れて天を仰ぎ、涙を堪えるんですね。その母礼の背中に、母礼の心の中で燃えている青い炎を感じる。静かに、でも誰よりも熱く燃えている、母礼の蝦夷としての誇りが痛いくらい伝わってくる。

 

そしてその後の母礼と阿弖流為の2人きりの場面。私が原作を読んでいて絶対これあやなさんに言って欲しいと思っていた台詞、「死ぬ日は同じと決めていた」。もうこの台詞を初日に聞いた時は号泣したよね〜〜は〜〜最高なんだまたこれが。あと阿弖流為に「蝦夷の行く末、子や孫のために死んでくれ」って言われて言う「そんな覚悟とっくに出来ている」ね。最高。大野先生この場面を作ってくださって本当にありがとうございます……!!!!!

この場面のあやなさんのお芝居が本当に素晴らしいんです。舞台ではあまり母礼と阿弖流為の強い絆が築かれていく過程が描かれていなくて、2人がここまでどれほどの苦楽を共にしてきたか、どれほどお互いがお互いを信頼しているかっていうのが少し(いや、かなり?)分かりにくいのですが、あやなさんのこの言葉で母礼と阿弖流為の今までの歴史が鮮やかに物語として見えてくる。本当に説得力のあるお芝居をされるなあといつも思います(といいつつこの場面を観るときは実際そんなことを考えている余裕はなくいつも大号泣してた)

だから千秋楽、この場面の最後に自然と拍手が起きたのはすごく嬉しかったし、それはあやなさんと琴ちゃんの迫真の演技が素晴らしかったからだなと思った。

 

 

母礼の見どころふたつめ。

余裕すぎるニヤリ顔。

あやなさんちょくちょくニヤリ顔するんですね〜ほんとつらいですよネ〜〜軽率に死ぬ。

いちばん観てほしいのは朝廷との最初の戦いの場面。最初に琴ちゃんが弓を放ったあとにあやなさん、一瞬片方の口角上げてニヤリとするんですよ。自分の策に凄く自信を持ってて始まる前から勝ちを確信している顔ですよ……(断定)

・・・自信に満ち溢れる軍師様かっこよすぎる(死)

 

 

母礼の見どころみっつめ。

都での祭りの場面の母礼様のかわいさ

この場面の母礼様はほんっとうに可愛い。まず都人の衣装似合いすぎ、スタイル良すぎかよ…(知ってた速報)伊佐西古と天鈴と上手から登場するのですが、やる気満々踊る気満々超テンション高めの伊佐西古を尻目にかなり呆れ顔の母礼兄さん。でも若干口元緩んでる母礼兄さん、はしゃぐ伊佐西古のことが可愛くて仕方ない様子。でも一応クールに見せたいので「なんでこいつまで付いてきたんだ」とか言う。可愛い。ちなみに千秋楽は伊佐西古につられて若干踊ってました可愛すぎて白目剥いた。

そのあと菟穂名に抱きつかれてるのもお兄さんみ溢れすぎててつらいし、佳奈と阿弖流為が一緒に現れるの見て「へぇ〜〜(ニヤニヤ)」って2人がいい感じなことに気付いてるのも可愛いし、その後ずっとみんなのことを端で見守ってるのもお兄さんみ溢れててつらい(2回目)

とりあえず是非この場面は母礼を見てください最高なので!!!

 

 

母礼の見どころよっつめ。

佳奈に対しての良い兄っぷりが最高。

上でも挙げましたがとにかく母礼はいいお兄ちゃんなんです…。何と言っても阿弖流為と母礼の間に子供が出来たことを知る場面。そのことを聞いた時のあの母礼の優しい表情。心の底から嬉しいと思っていることが伝わる。2人を見つめる優しい瞳、自分には子供がいないから、幸せそうな2人を見て自分のことのように嬉しいんだろうなと。

あと、阿弖流為に「(佳奈を)早いところ胆沢に持っていけ」って言うのも本当に好きだし、その後に佳奈が登場して阿弖流為にお疲れ様、って伝えるのだけど、阿弖流為が照れて「…うん」みたいな気のない返事をしたときの母礼兄さんの表情!!!!「ええ〜そりゃないだろう阿弖流為…本当にあいつは…」って言う心の声が聞こえてきそうな表情。最高なので是非見てください(2回目)

 

 

母礼の見どころいつつめ。

もうこれは母礼の、というかあやなさんの見どころなのですが、フィナーレで真ん中にぎゅーって集まったとき左下にいるあやなさんが死ぬほど可愛いので是非チェックしてほしい。とりあえず可愛かった記録としてツイート貼り付けておきます。

ね???可愛すぎでしょ????

 

 

他にも母礼の見どころは沢山あって、河内の牢の場面も本当にいつもあやなさんの優しすぎる笑顔にいつも泣くし、戦いの場面はいつも格好良いし、ダンスはキレキレだし表情も男気溢れていて最高に熱いし、フィナーレ真ん中で踊るの格好よすぎるし、とにかく皆様に見てほしい。

あやなさんのお芝居って一本筋が通っているなと思います。だからとても1つ1つの言葉や佇まい、行動に説得力があり、最期の場面の一つも悔いがないような清々しい笑顔に落涙する。あやなさんが母礼で良かったし見れて本当に幸せだな、と。あやなさんの星組生としての最後の役が母礼でほんっとうに良かった。こんなに大きな役で扮装スチールが無いのは本当に未だに納得出来ませんが、あやなさんがそんなこと気にならないくらい熱くて素晴らしいお芝居を見せてくれたので、良いかなって。いや良くないけど…。でもそれが全てではないし、観た人の心には絶対強く印象に残っていると思うから。とにかく、本当に素晴らしかったです。

 

 

真面目なテンションになってしまったのですがちょっとまたテンションを戻して(まだ続くのかよ)(すみませんあとちょっとです)、母礼に対する妄想を書きなぐってこの記事を終わりにしますね…

 

観劇2回目に母礼って恋愛経験あるのか?という疑問が突然湧いてきたなつんさん、

母礼って阿弖流為一筋だし恋愛経験無さそうじゃない?女性に迫られてたじたじしてたら可愛いなあ、いやでも頭良くてイケメンだし女性にモテるけど全く興味なくて自分に好意寄せてくる女に対しては超冷たい母礼とかも最高だな…妻や子を持つと守るための策を講じてしまうって原作で言ってたし本気の恋愛をしないように自制してて、相手に自分に好意があるって分かった瞬間にわざと冷たい態度とって嫌われるように仕向けそうだよね、えっ無理しんどい(自爆)

ってなことを延々と考えておりました。(長い)(そして気持ち悪い)

 

で、原作を読み返しました。そしたら母礼様、もっとしんどいことを言ってました

 

 「女なら別に女房でも構わぬ」

 

・・・えっ無理が過ぎるのですが(真顔)

母礼様やっぱり恋愛経験豊富なんですね女いっぱいいるんですね?そりゃそうだよねあんなにイケメンで頭良くて完璧な母礼様だったら女選びたい放題ですよね知ってたーーー!でも予想以上にしんどいーーー!!本気の恋愛はしないと決めてるから向こうが少しでも気のあるそぶり見せてきたら「お前には興味がなくなった」とか言うやつ、、でもそれは自分がもし死んだら彼女に辛い思いをさせてしまうと思っているからで、彼女のためを思って本気の恋愛は自制してるんですよねきっと、、

 

ってこの一連をあやなさんの母礼で想像して死んだ。しんどすぎる。

ねえ、母礼主役でスピンオフ上演しません????結構需要あると思うよ!!!

 

 

ふぅ。すごい前のめりでまくし立ててしまった。落ち着きますね。とりあえずこういう妄想をしてしまうほどにはあやなさんの母礼は最高だったんです……あやなさんが母礼で、良かった…!(←ブ◯ゾンちえみかな?)

 

ひたすら母礼について語ってたら5,000字いってた(^∇^)自重して私(^∇^)でも書いててすっごく楽しかった…

こんな長すぎるブログをここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。まだまだ阿弖流為感想書きたいこといっぱいあるから次からは簡潔に書くことを目標に…!

 

 

母礼について書けて大満足です。あやなさんの母礼、最高でした!!!