星組『黒豹の如く』
昨日やっとマイ初日でした。実は星組すごく久しぶりだったから、いろいろ変化が感じられてすごく楽しかった!
黒豹。台詞や歌はとても美しかったのだけれど、登場人物の行動の動機や背景の書き込みが少し弱かった気がする。特にさゆみさん演じるアラルコン公爵、彼の心情があまり伝わってこなかった。あと最期があまりに呆気なすぎた気も…
黒豹。卒業を意識した場面があるのは個人的に凄く好き。ネタバレになるから詳しくは書かないけれど、じゅんこさん含め星組生に見送られるちえさんの姿に自然と涙が溢れた。下級生時代からちえさんを見てきたじゅんこさんに見送られて、ちえさんも本当に嬉しいだろうなぁ…
— なっつん (@septmer15) 2015, 2月 19
全体の感想としてはこんな感じ。レポを読んでいると「難しい」「分かりにくい」といったものが多かったため、一応プログラムで大体の話の流れを把握して観劇したから内容が全く分からないということは無かった。ただ、主人公アントニオの役の比重が大きすぎて、アントニオが凄く色濃く描かれていたから他の役が弱かったかなあという印象(あくまで私が観たところ、です)。それはちえちゃんの圧倒的存在感もあると思うのだけど。
星組幕間なのですが、うーん、確かに少し難しい。この場面いる?って思ったところもあったかな。でも全て納得させられる、トップスター柚希礼音の圧倒的存在感と芝居力。最後の卒業を意識してつくられた場面、やはり涙無しでは観られない。ちえちゃんは本当に凄いスターだったのだと改めて感じた。
— なっつん (@septmer15) 2015, 2月 19
6年にも渡って星組のトップに立ち、組を引っ張ってきたトップスター柚希礼音。真ん中に立つというのは相当な体力を必要とすると思うし、それ以上に半端じゃない気力が必要になると思う。新公の挨拶でよく「真ん中に立つことの大変さを知りました」という言葉を聞くけれど、1日だけでもそう感じるのに6年間真ん中に立ち続けるのはどれほど大変なことだったか、私には想像も出来ない。
私がちえちゃんのことを知ったのは「愛するには短すぎる」のときで、ショー「ネオ・ダンディズム」でカッコよく踊るちえちゃんに一瞬で恋をして終演後キャトルで舞台写真を買ったのを覚えている。お披露目公演のタムドクは本当にカッコよかったし感動した。けれどその当時ちえちゃんはそんなにファンも多くなくて、かなり早い時期でのトップ就任だったから少し不安だったのも確か。
あれから、6年。星組は毎公演平日でも当日券を買う長蛇の列ができ立ち見も続出するくらいの超人気組になり、柚希礼音は宝塚を代表するトップスターに、ちえねねは宝塚100周年を代表するゴールデンコンビと言われるようになった。
でもそうなるためには相当な努力があっただろうし、ちえちゃんをこれだけ大きなトップにしたのは他の誰でもない柚希礼音自身で、だからこそこれだけたくさんの人に愛されて組子から尊敬されるスターになった。今私すっごい当たり前のこと言ってる。
アントニオは、そんなちえちゃんの最後に相応しい役だと思った。黒豹の如く雄々しく。黒豹の如く俊敏に。黒豹の如くしなやかに。黒豹の如くのびのびと。黒豹の如く美しく。黒豹の如く勇敢に。・・・「黒豹の如く」の後にどんな言葉が続くのかは分からないけれど、こうして言葉を並べてみるとちえちゃんって本当にたくさんの魅力をもったスターだったんだなぁと思う。そして、本当に素晴らしいトップさんだったんだなと。
正直に言うと、宙担としては星組の好待遇に何度も歯ぎしりしたし星組ズルいって思ったこともあったし遠ざかったこともあったけれど、やっぱりちえちゃんはそうなるに相応しい人だと思った。
だから、ちえちゃんがトップの時代に宝塚ファンでいられること、こうして卒業公演を観て男役柚希礼音の集大成を観ることができたこと、本当に幸せ。ちえちゃん、長い間本当にお疲れ様でした。夢と感動をありがとう。まだまだ公演はあるから、最後まで柚希礼音らしく突っ走ってください。
ちえちゃんのことだけで結構長くなってしまったけど、他にも書きたい人がいるのであと少しだけ付き合ってください(笑)
まず、私が今回一番成長を感じたゴンザーロ役のポコちゃん。本当にカッコよくなってるし、色っぽくなってて客席で倒れそうになったよねわりとマジで。黒いポコちゃんどタイプすぎる。ポコちゃんは顔が甘いから王子様系のイメージだったんだけど、黒い役がこんなにも似合うなんて思ってもなかったよね。アルカサルは観劇していないので映像で見たのだけれど、その時「これ生で観てたらポコちゃんに堕ちてただろうな」と思ってて、そうしたらまさかの今回また黒い役で…ちょっと…つらい。台詞回しも凄く自然で良かったし、魅せ方が上手くなったと思った。これからの星組を担う大切な人材だと感じましたポコちゃん好きだ!(結局それ)
あずてんことトリオ。可愛い〜最高に可愛い!三人まとめてマスコットにしたい。わちゃわちゃしてるの最高に萌えるし、見てて本当に飽きない。一番年上のしーらんの男前っぷり、てんてんの隠しきれない色気、琴ちゃんの愛され年下キャラ感。相性良すぎるだろうこの三人(身長的な意味も含め)(←若干触れてはいけない気がする)
琴ちゃんの「それは関係ないっすよ!」っていう台詞が、愛され年下キャラ全開で可愛すぎた。でもちゃっかりはるこちゃんという可愛すぎる恋人と結婚間近だし肩抱いてイチャついてるし、それなのにカディスのことで頭がいっぱいではるこちゃんを不安にさせるとか罪な男すぎるだろ…?(文章支離滅裂)
— なっつん (@septmer15) 2015, 2月 19
中でも琴ちゃん〜。観劇後の私の脳内の3分の1くらい琴ちゃんだったから。あの年下感半端なく萌える。年下彼氏にしたい。あのキラースマイルなに…!結構ソロもあったので、私の大好きな歌声を堪能することが出来ました。新公楽しみすぎる。
風ちゃんアルヴィラ。重要な役で、出番も多くて嬉しかった!風ちゃんは元気で明るい女の子のイメージが強かったけれど、今回の大人な色気がある女性も似合ってたと思う。ソロも聴けて嬉しかったな〜ポコ風の並びはただの俺得。お衣装の種類が多かったからいろいろ楽しめました、全部可愛かった(デレ)
あとは、天華えまくんやっぱり凄く目に入る。目鼻立ちが爽やかだし身長もあるしこれからが楽しみ。
書いていない人も、一人一人が凄く輝いていた作品でした(まとめ方雑) ショーの感想は次に回します。は〜年下彼氏琴ちゃんと付き合って最後にこっ酷く振られたい〜…(終わり方も雑)